遠距離マーケは、近距離マーケの武器にもなる

距離マーケティングは「順番」だけでなく「循環」で設計できる
私は、マーケティングを
近距離・中距離・遠距離
という3つの距離で整理して考えています。
来店後や接客中、商談中のような近い接点は「近距離」。
ポスティングや商圏内で届く販促は「中距離」。
SNSや広告、プレスリリースのように広く認知を取りにいくものは「遠距離」。
そして基本的な考え方として、私はずっとこう思っています。
遠距離を打つ前に、近距離の受け皿を整えることが大事。
たとえば、広告やSNSで人を集めても、
- ホームページが弱い
- 来店後につながる導線がない
- LINEの受け皿がない
- 比較されたときに選ばれる理由が伝わらない
そんな状態だと、せっかく届いても取りこぼしてしまいます。
だから私は、マーケティングを考えるとき、
まず「何を打つか」よりも先に、
どの距離の接点を整えるべきか
を整理したほうがいいと思っています。
ただ、そのうえで最近あらためて確信していることがあります。
それは、
遠距離マーケティングは、近距離に人を送るためだけのものではない
ということです。
今回のプレスリリースは、近距離を強くするために打った
今回、私はプレスリリースを出しました。
【飲食店集客の見落とし】飲食店公式LINEの登録経験はわずか2割。一方で、登録者の85.4%が来店・注文経験あり 〜クリエイティブジャンプ、「近距離マーケティング」実態調査を発表〜株式会社クリエイティブジャンプのプレスリリース(2026年4月9日 17時18分)【飲食店集客の見落とし】飲食店公式LINprtimes.jp
そしてクリエイティブジャンプが実施した飲食店LINE活用に関する調査が、スポーツ報知さまで記事掲載されました。あわせて、Yahoo!ニュース、FNNプライムオンライン、PRESIDENT Online、毎日新聞デジタル、産経ニュースなど各媒体にも転載掲載されています!
https://hochi.news/articles/20260409-OHT1T51277.html
プレスリリースは、距離でいえば明らかに「遠距離」です。
広く認知を取りにいくための施策だからです。
でも、今回これを打った目的は、単に遠くに届けることだけではありませんでした。
最初から狙っていたのは、
近距離で使える武器をつくることでした。
たとえば、
- サイトに載せられる掲載実績をつくる
- 提案資料に入れられる信用材料をつくる
- 商談時の安心感を高める
- 「感覚で話している会社」ではなく「調査して語れる会社」と伝える
- 自社の考え方に第三者性を持たせる
こうしたものは、全部近距離で効きます。
つまり、今回のプレスリリースは
遠距離のための遠距離ではなく、
近距離の営業・提案・信頼形成を強くするために打った遠距離
でした。
ここは、自分の中でもかなり大事な整理です。
距離マーケティングは、一方通行ではない
マーケティングを距離で分けると、どうしても最初は
近距離 → 中距離 → 遠距離
という順番で考えたくなります。
この順番は、とても大事です。
受け皿がないまま遠くへ届けても、うまく積み上がりにくいからです。
でも実際には、それだけではありません。
距離ごとの施策は、ただ前へ前へと進む一方通行ではなく、
それぞれが別の距離に作用し、返ってくることがある
と考えています。
たとえば今回のように、
- 遠距離でプレスを打つ
- そこで掲載実績や認知を得る
- その実績を近距離の提案や商談で使う
- 近距離の信頼形成が強くなる
という流れが生まれます。
これは、単に遠距離で集客したという話ではありません。
遠距離が、近距離の武器になっている
ということです。
この構造は、かなり重要だと思っています。
遠距離は、近距離の信頼を補強する
SNS、広告、PR、メディア掲載。
こうした遠距離施策は、つい「広く届けるためのもの」として語られがちです。
もちろんそれはその通りです。
でも、それだけではもったいない。
遠距離施策には、
近距離の信頼を補強する役割
もあります。
たとえば、
- メディア掲載実績がある
- 調査結果を持っている
- 記事として取り上げられている
- 独自の考え方を継続的に発信している
こうしたものは、商談や打ち合わせ、提案資料、サイトの見え方に効いてきます。
つまり遠距離は、
単に「知られるため」のものではなく、
「会ったときに強くなるため」のもの
でもあるんです。
この視点を持つと、遠距離施策の意味がだいぶ変わります。
距離は、直線ではなく循環で考えられる
私はいま、距離マーケティングを
単なる順番論だけではなく、
循環としても捉えられると思っています。
たとえば、
近距離で得た現場知見がある。
その知見を調査や言語化に変える。
それを遠距離で発信する。
そこで得た掲載実績や認知が、また近距離の営業や提案で効く。
この流れです。
つまり、
近距離の実践
→ 遠距離での発信
→ 近距離での信頼強化
という循環が起こりうる。
これはすごく面白いことだと思っています。
距離マーケティングは、近距離・中距離・遠距離をバラバラに切り分けるための考え方ではありません。
それぞれの役割を整理したうえで、どうつなげ、どう循環させるかを見るための考え方でもあるはずです。
だからこそ、距離で分ける意味がある
ここで大事なのは、
「全部つながっているなら、もう分けなくていい」
ではないということです。
むしろ逆で、
役割が違うからこそ、距離で分けて考える意味がある
と思っています。
近距離には近距離の役割がある。
中距離には中距離の役割がある。
遠距離には遠距離の役割がある。
これを曖昧にしたまま「何か施策を打つ」と考えると、
SNSも広告もLINEもチラシも、全部が横並びの“手段”になってしまいます。
でも、距離で整理すると、見え方が変わります。
- これはどの距離の施策なのか
- 何の役割を持つのか
- どの距離に返ってくるのか
ここまで考えられるようになると、マーケティングがかなり立体的になります。
今回やりたかったのは、遠距離を近距離の武器に変えることだった
今回のプレスリリースで私がやりたかったことは、
単なる認知獲得ではありませんでした。
狙っていたのは、
遠距離の施策を、近距離で効く信用資産に変えることです。
掲載実績は、商談で効く。
記事化は、提案で効く。
調査は、考え方の裏付けになる。
発信は、会社の輪郭をつくる。
そう考えると、遠距離と近距離は分断されたものではなく、
ちゃんとつながっています。
しかもそのつながりは、
「遠くで集めて近くで受ける」だけではありません。
遠くで得たものを、近くでの信頼や営業力に変える
という使い方もできる。
これは、距離マーケティングのかなり大事な発展形だと思っています。
距離マーケティングは、順番であり、循環でもある
私は今、距離マーケティングをこう捉えています。
まずは近距離を整える。
これはやっぱり大前提です。
でもそのうえで、遠距離も単なる後工程ではない。
使い方によっては、近距離を強くする武器にもなる。
だから距離マーケティングは、
順番として考えることも大事だし、
同時に循環として設計することも大事だと思っています。
一直線で終わらせない。
それぞれの距離の役割を整理しながら、
どう返ってきて、どう強め合うのかまで見る。
その視点を持つと、マーケティングはもっと面白くなる気がしています。
そして今回のプレスリリースは、まさにその実践でした。
遠距離を打った。
でも目的は、遠距離だけではなかった。
近距離を強くするために、遠距離を使った。
この考え方は、今後の発信でも大事にしていきたいと思っています。


